〒136-0071 東京都江東区亀戸2-17-24 | JR総武線「亀戸駅」北口徒歩4分

人工透析センター

設備・医療体制

設備・水質管理

全台オンラインHDF対応

HDFとは、「血液透析ろ過(Hemodiafiltration)」のことで、通常の「血液透析(Hemodialysis:HD)」に補液をおこない、ろ過量(限外ろ過)を増やすものです。血液透析では除去しきれない老廃物(低中分子タンパク)を除去する能力が向上します。
長期透析患者さんの合併症である関節痛や、手指の痺れや痛み・下肢イライラ・痒みなどの予防と改善が期待されています。また、低血圧による透析困難症に効果が期待されている「間歇補充型血液透析ろ過(Intermittent Infusion Hemodiafiltration:I-HDF)」も行っており、患者さんの症状に合わせた治療を選択します。

血液浄化器「β2-MG吸着カラム」を使用

血液透析療法を長く続けるに従い、透析では充分に除去できないβ2-MG(ベーターツーミクログロブリン)と呼ばれる尿毒素が体内にたまると、アミロイドという物質をつくり、腱や骨、関節に蓄積して、さまざまな障害(手根管症候群、骨関節痛、強度の掻痒など)を引き起こします。その原因物質である「β2-MG」を特異的に吸着して、血液中から除去します。

体外循環量モニタを全台に搭載

血液透析では「除水」は治療の大きな目的のひとつです。4~5時間の治療ではその除水速度によって血圧低下などの症状を起こしてしまうことが少なくありません。そのため治療中に個々の患者さんに適正な除水を施行するために循環血液量をモニタリングできる体外循環量モニタを全台に搭載しています。

透析支援システム・電子カルテシステムを導入

透析支援システムと電子カルテを連動させ、患者さんの基本情報、透析条件、検査データ、その他医療情報など透析治療全体をコンピューターで一元管理しています。業務の効率化及び質の維持向上を実現したことで、患者さんとのコミュニケーションの時間を増やし、安心・安全な治療を提供しています。

環境に配慮した再生可能システムを利用

透析治療には大量の水道水(1回の治療で1人約200L)を体温に近い36℃まで加温する必要があります。加温するにあたり、当院では、節電効果が高く環境に配慮した再生エネルギーを利用する透析熱回収ヒートポンプシステムを導入しています。

清浄化された「超純水透析液」を使用

オンラインHDFは大量の透析液を体に補充液として注入するため、厳重な水質管理が必要です。当院では、日本透析医学会が定める超純粋透析液の基準を満たすために、水道水を二重に濾過するRO装置を導入し、毎日行う消毒では、全ての装置・配管が消毒されるようにシステムを構築しています。生菌とエンドトキシン測定、溶血の原因になる塩素濃度の測定を行い、患者さんに安全な透析治療を行えるように、徹底した水質管理を実施しています。

専門医が在籍

腎臓専門医・透析専門医の資格を持つ医師が常勤医師として在籍しており、医師、看護師、臨床工学技士、管理栄養士とともに連携してよりよい医療の提供を目指しています。

院内他科と連携

透析患者さんの合併症に対応できるよう、院内の糖尿病内科、循環器内科、脂質外来、整形外科などと連携・協力して診察にあたります。また専門的な検査・治療にも対応しています。

管理栄養士の栄養指導

管理栄養士がお一人おひとりに合った栄養相談、食事指導を行っています。また日頃の献立例から作成した透析食レシピを、小冊子としてまとめて患者さんへ提供しています。
定期的に料理講習会を開催し、患者さんやそのご家族に参加していただき、調理実習と透析食をテーマとした講義を実施しております。

定期検査を実施

血液検査・レントゲン・エコー・心電図・ABI・骨密度検査などの検査を定期的に行い、合併症の予防や早期発見に努めています。またCT検査、内視鏡検査などの各種検査を必要に応じて院内で実施しています。

入院・長期療養型病院の併設

4Fに入院施設が整っております。透析中に具合が悪くなり帰宅できない場合、緊急の治療が必要な場合、また経過観察が必要な場合など、あらゆる場合に迅速に対応し安心して入院生活を送っていただくよう努めております。

また清湘会グループには、透析患者さんで長期療養が必要な方が入院する「清湘会東砂病院」があります。リハビリテーション機能の充実を図り在宅復帰の強化にも力を入れて透析患者さんを支えております。


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